住宅ローン豆知識~あれこれの違いについて
相談カテゴリ: 売買・交換
戸建住宅、マンションを購入するには、規模やグレード、新築か中古によっても異なりますが、多額の購入資金が必要になります。
お手元に数千万円の現金があれば別ですが、なかなかそういう訳にはいかないのが現実です。
そうした場合には、住宅ローンに頼らざるを得ません。しかし、住宅ローンは何十年に渡って返済する借金。よく分からない用語も多く、なかなか購入には踏み出せないということはありませんか。
ここでは、いくつかのポイントについて解説し、不安や不明な点を少しでも解消できればと思います。
固定金利と変動金利ではどちらがお得なの?
例えの話ですが、年利3%で2,000万円を借りると1年でつく利息は60万円、同じ額でも年利2%では1年につく利息は40万円となり、差額は20万円となります。当然の話ですが、金利の幅が小さくても、元金(借りるお金)が高額であればあるほど利息の差額は大きくなります。
どうせならば、極力利息は少なく済ませたいものです。金融の話になりますが、金利は金融市場での需要と供給のバランスによって上下するものです。
住宅ローンの金利種別には、 大きく分けると固定金利型、変動金利型があります。
<固定金利型>
借入時の金利が返済終了まで変動なく続くものです。その為、将来的な返済額も前もって確定できます。
- 利点
低金利の時期に借入を行うと比較的利息を抑えることができます。
一昔前の「ゼロ金利」時代に固定金利型が多く選ばれていたのはこのためです。 - 注意点
一般的には、金利は変動金利型よりも高めに設定されています。
<変動金利型>
一定期間ごとに金利の見直しがされます。見直し時期は、民間ローンの半年毎があれば、 公的ローンの5年毎もあり様々です。この場合、5年ごとに月々の返済額の見直しが行われ、返済額が下がることもあれば上がることもあります。
- 利点
一般的には、金利は固定金利型よりも低めに設定されています。
見直し時期に金融市場の金利が下がっていれば、利息を抑えることができます。 - 注意点
上記のように、金融市場の将来的動向に左右されますので、
固定金利型よりも割安で済むこともあれば、割高になることもあります。
これにより月々の返済額が変動することによって
返済計画の変更が必要になる場合があります。
では、どのタイプを選べばよいのでしょうか?
堅実な返済計画という意味では、
固定金利型の方がお勧めできると思います。
固定金利型ですと、将来的な返済額を借入時に確定できるので、返済計画の変更が不要で お客様のライフプランを計画しやすくなります。
また、最近では、最初の一定期間は固定金利で、その後変動金利に切り替わる固定金利選択型というタイプもあります。
どのプランを選択するかは、お客様の将来的なライフプラン、家計状況を考慮した上で、選択していただく事が最良だと思います。
更新日:2010年9月8日