中古住宅を売買する為のポイント
国内における中古住宅の流通割合は全体の約13%であり、他の欧米諸国に対して低い数字となっています。
それはなぜでしょうか?
中古住宅は「新築に比べ割安」などといったメリットがある一方、住宅の品質や性能等に不安を感じることが多く、その流通が伸び悩んでいます。ただし、準備から契約・引渡しに至るまで必要事項をしっかりと確認すれば、その不安は軽減されます。
今回は売主・買主双方にとって共有すべきポイントについて羅列しました。「売りやすくする手助け」に、また「買いやすくする手助け」になれば幸いです。※この記事の最後にチェック項目付きダウンロード用のpdfがあります。ダウンロード後、印刷してチェックリストとしてご活用ください。
住宅を売買するためのチェックポイント
1.土地建物の権利関係や履歴、住環境について
A 権利関係の確認のチェックポイント
a 土地や建物への以下の抵当権等は抹消されていますか?
・抵当権
・地上権
・賃借権
・買戻特約
・地役権
・その他
b 相続などによる所有権の変更されていますか?
B 土地が借地の場合のチェックポイント
a 地上権の設定契約又は土地の賃貸借契約はありますか?
・地上権の設定契約がある
・賃借権がある
・地上権の設定契約、賃貸借契約は無い
b 売却について地主の了解は取れていますか?
c 譲渡承諾料、名義変更に伴う更新料の取り決めはありますか?
C 売買にあたって必要な土地建物の書類の確認をしましょう
a 登記済証(権利済証)又は登記識別情報
b 境界確認書及び測量図
c 建築確認関係書類
・確認済証及び申請書副本
・検査済証有無
d 住宅履歴関連書類
・建築工事請負契約書又は不動産売買契約書
・建築設計図書
・リフォーム時の契約書
e 耐震診断報告書
f アスベスト使用調査報告書
g 地盤調査報告書
h 住宅性能評価書、既存住宅性能評価書
i 住宅検査報告書
D 住環境のチェックポイント
a テレビ、携帯電話など電波障害がありましたか?
b 過去に浸水、火災等の被害がありましたか?
c 近隣も含め過去に重大な事件、死亡事故等の発生がありましたか?
d 近隣に建築計画がありますか?
e 近隣との申し合わせ事項(自治会・町内会等での協定、負担金等)がありますか?
f 周辺のまちづくり計画(道路計画、都市計画等)がありますか?
g 周辺環境に影響を及ぼすような施設(ごみ処理場等)がありますか?
h 近隣からの振動・騒音・臭気等がありますか?
更新日:2010年9月30日