モデルルームで選ぶマンション購入
相談カテゴリ: 売買・交換
住まいは高い買い物。できれば、自分の目で見て買いたいもの。しかし、建てている最中のマンションに入るわけにも行かない。そこで、重要なのがモデルルーム。
モデルルームには、建物や構造などをわかりやすくした模型が飾られた「展示コーナー」、出来上がるマンションの住戸さながらに再現された「モデル住戸」、住宅ローンなどの相談ができる「商談コーナー」が設けられています。もしも購入を検討しているのならば、ただぼんやり見るだけはいけません。見所、訊き所はたくさんあります。
ここでは各コーナーにおいて、モデルルームを内覧する際のポイントをお話いたします。
展示スペースにおいて
- 今回、販売されるのはどの棟なのか、どの住戸なのか。
当たり前のようですが、これが肝心。なぜなら、同じマンションでも方位や階層が異なれば大きな違いです。エントランスまでの距離、エレベーターまでの距離などは最初の頃には気に留めなかったとしても、数十年住み、共に老いていくうちに大きな障害となりかねません。 - 将来、周囲に何か建物が建つ可能性があるのか。
今は日当たり良好、オーシャンビューでも、目の前の空き地にマンションが建ってからは、まったく日が入らなくなってしまった、なんてことは充分あり得ます。同じマンションでも棟が異なれば、建てられる建物を制限する用途地域だって異なることがあります。
必ず、営業マンに訊きましょう。 - まわりの影響で日陰になる住戸はあるのか。
日影に影響を及ぼすのは、隣の建物だけとは限りません。立体駐車場や共用施設でも障害になることはあります。住戸のことだけでなく、マンション敷地の隅々まで確認することも必要です。 - どんな防音対策がされているのか。
自分が音を出さなくても、お隣さんや上の階が騒々しかったら意味がありません。飛行機や近隣の騒音は、営業マンから口で説明されても住んでみなければ本当の度合いはわかりません。
ならば、事前にどの程度防げるのか確認しておきましょう。 - どのような地震やセキュリティ面での対策がされているのか。
地震やセキュリティは、安心して住むためには一番気にされるところではないでしょうか。もちろん、モデルルームではパネルなどで充分な説明がされているはずです。しかし、その説明も専門用語ばかりだったら理解できないはず。
一番気になる以上、解らない言葉は遠慮なく、営業マンに訊きましょう。 - どこで買い物ができるか、最寄りの駅はどこか。
日常生活で、スーパーマーケット、学校、病院は欠かせません。特に最寄り駅は毎日通勤する上で不可欠。
会社までどれくらいかかるのか、終電時間は早いのかなど確認してみましょう。
どんなにマンションが良くても、いざと言うときに不便では困ります。 - 学区はどこになるのか。
学習面、いじめ問題などお子様を取り巻く環境は重要です。
お子様がいらっしゃる場合、今はいなくても今後子供が家族に加わる場合、前もって確認しておくと良いでしょう。
モデル住戸において
- リビングからは何が見えるか。
正直なところ、建物が完成しなければ、どんな景色が見えるのかはわかりません。なんとなくどんな眺望なのかわかっていても、階層、方位で大きく異なります。しかし、自分で眺望を変えることは出来ません。モデルルームのイメージ写真はどの住戸からのものなのか、欲しい住戸の場合はどうなのか、しつこく訊いてみましょう。 - 冬至の日で何時間日が入りますか。
日当たりの良し悪しは大切ですが、具体的に時間で訊くとイメージが湧きやすいものです。一年で一番日照時間が短い冬至の日を参考にすると良いでしょう。 - どれが標準仕様で、どれがオプションか。
モデル住戸には、綺麗なソファやテーブル、食器などが飾られています。しかし、それはあくまで魅せるため。もちろん、それら全てがついてくるわけではありません。設備もトイレのウォシュレットやキッチンのビルトインコンロなど、オプションになる場合があります。確認することで、引越し時に必要な家財道具を確定することが出来ます。 - 将来、リフォームで間取り変更が出来るのか。
もしも希望の間取りと異なるようであれば、広さや天井高をメジャーで示してもらい、希望と埋められる溝なのか、考えてみましょう。また、将来的に家族が増えたりすることで、部屋数を増やせるのか、確認することは大切です。
更新日:2010年9月30日